“いよがすり”の漢字の書き方と例文
語句割合
伊予絣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洗晒あらひざらしの伊予絣いよがすり単衣ひとへを着て、白い木綿の兵子帯を締めた貢さんは肩を並べて腰を掛けた。お濱さんは三つ年上としうへで十三に成るが、小学校は病気の為におくれて同じきふだ。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
この国の物産は何といっても「松山絣まつやまがすり」であります。広く「伊予絣いよがすり」の名で聞えております。木綿の紺絣で久しく「久留米絣くるめがすり」などと並んで販路を全国に拡げました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
伊予絣いよがすりに、石帯せきたいの結び目を、すこし横っちょにして、榊原健吉は、涼しそうに胡坐あぐらをくんだ。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
備後絣びんごがすり」も「伊予絣いよがすり」や「久留米絣くるめがすり」などと共に、名を高めた産物であります。蘆品あしな新市しんいち町には今も多少は手機てばたの音が響きます。しかし今までのような勢いはなくなりました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)