“いみな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.0%
忌名4.3%
諱名4.3%
諱字4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天民名ハ行、常陸ひたちノ人ナリ。袁子才えんしさいヲ景倣シテ詩仏ト号ス。天民ノ父いみなハ光近医ヲ業トシ宗春ト称ス。江戸ニ来ツテ銀街ニ僑居きょうきょス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
従三位じゅさんみ藤原ノ朝臣あそん泰文は「悪霊民部卿」という忌名いみなで知られている藤原ノ忠文ただぶみの四代の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そのほか戦後の混乱時に、よく闕下けっかの治安を維持したなども、尊氏の功は少なしとせぬ。……さればこそ。おん諱名いみなの『たか』の一字をさえ賜うたほどなご嘉賞ではなかったか。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武田の家は、源義家の弟新羅しんら三郎義光の後で、第十六代信虎の子が信玄である。幼名勝千代、天文五年十六歳で将軍足利義晴より諱字いみなを賜り、晴信と称した。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)