“いなかびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
田舎人75.0%
郷土人25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は都を知らない若僧にゃくそうだった。この北国の山や樹や田舎人いなかびとしか見ない眼には、まばゆいように二人のすがたや肌が美しく見えたらしい。——が、はっと気づいて
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その門前には、造花の蓮華れんげだの、白張しらはり提灯ちょうちんだのが出ていて、小紋の短か羽織を着た田舎人いなかびとだの、編笠をかぶった紋服の人々だのが、大勢、陽溜ひだまりの往来に佇立たたずんでいた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけて、江戸むすめのおつぎには郷土人いなかびとの生活は元より、畦の野菜の一茎ひとくきまで、眼に珍しくないものはなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)