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いとげのくるま
ふりがな文庫
“いとげのくるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
糸毛輦
50.0%
糸毛車
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸毛輦
(逆引き)
「牛をつけるには及ばぬ」善信は、持仏堂の
御燈明
(
みあかし
)
から
紙燭
(
しそく
)
へ灯をうつして再び出てきた。そして、その灯を、
絢爛
(
けんらん
)
な
糸毛輦
(
いとげのくるま
)
のすだれの
裾
(
すそ
)
へ置いた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「かしこまりました」——だが、野川の御所の曲がりから、もうその
糸毛輦
(
いとげのくるま
)
は人の目をよび集めた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
絢爛をきわめた新調の
糸毛輦
(
いとげのくるま
)
である。それへ、膝をつめあわせて共に乗った盛装の若い男女は、どんな絵の具や
金泥
(
きんでい
)
を盛りあげても
描
(
か
)
きあらわせないほど華麗であった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いとげのくるま(糸毛輦)の例文をもっと
(1作品)
見る
糸毛車
(逆引き)
儀式は
派手
(
はで
)
なものであった。女官たちはほとんど皆お送りに来た。
庇
(
ひさし
)
の御車に宮は召され、庇のない
糸毛車
(
いとげのくるま
)
が三つ、
黄金
(
こがね
)
作りの
檳榔毛車
(
びろうげのくるま
)
が六つ、ただの檳榔毛車が二十、
網代
(
あじろ
)
車が二つお供をした。
源氏物語:51 宿り木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
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