“いつじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
逸人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貸本屋へしけ込むのは、道士逸人いつじん、どれも膏切あぶらぎった髑髏しゃれこうべと、竹如意ちくにょいなんだよ——「ちとお慰みにごらん遊ばせ。」——などとお時の声色をそのまま、手や肩へ貸本ぐるみしなだれかかる。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いかに自分の弟だからといえ、詩ばかり作って超然と逸人いつじんきょうを独りたのしんでいる曹植を、諸臣のてまえ、文帝もついにはこれを黙視してはいられなくなった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牧之ぼくしあんずるに、橘春暉たちばなしゆんきあらはしたる北囱瑣談ほくさうさだん(後編の二)蔵石家ざうせきかの事をいふくだりいはく、江州山田の浦の木之内古繁こはん、伊勢の山中甚作、大坂の加嶋屋源太兵ヱ、其外にも三都の中の好事家かうずか侯国こうこく逸人いつじん