“いちえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
壱円33.3%
一円33.3%
一宴16.7%
一檐16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壱円いちえんべい送って戴きていもんでござりやす
もうこの噂が一円いちえんにひろまっているのでございましょう。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
十二日午前、田中某に一宴いちえんせんせらるるまま、うごきもえせず飲みふけり、ひるいい終わりてたちいでぬ。安方町やすかたまち善知鳥うとうのむかしを忍び、外の浜に南兵衛のおもかげを思う。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
渡頭ととう人稀ニ白鷺雙々そうそう、舟ヲかすメテ飛ビ、楼外花尽キ、黄鸝こうり悄々しょうしょう、柳ヲ穿うがツテ啼ク。籊々てきてきノ竿、漁翁雨ニ釣リ、井々せいせいノ田、村女烟ニ鋤ス。一檐いちえんノ彩錦斜陽ニ映ズルハ槖駝たくだ芍薬しゃくやくヲ売ルナリ。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)