“いすずがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
五十鈴川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大神宮様が大和の国笠縫かさぬいの里からこの伊勢の国五十鈴川いすずがわのほとりへおうつりになった時、そのお馬について来た「はえ」が今の拝田村の中の一部落の先祖だということであります。
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
荒いがこの風、五十鈴川いすずがわかぎられて、宇治橋の向うまでは吹くまいが、相の山の長坂を下からどっと吹上げる……これが悪く生温なまぬるくって、あかりの前じゃ砂が黄色い。月は雲の底にどんよりしている。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だが、五十鈴川いすずがわの流れを越え、内宮へ、一歩入ると、何か人心地がまるで変っていた。草を見ても樹を見ても、ここには神のけはいを感じるのであった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)