“いえやしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家屋敷66.7%
家邸33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、おばさんのうまれた家屋敷いえやしきは、いまでは、知らない人の手にわたっていました。ですから、じぶんのいなかとはいえ、気軽きがるに帰るわけにはいかなかったのです。
家屋敷いえやしきはある人の周旋しゅうせんである金満家に譲った。この方は大分金になったようだが、くわしい事は一向知らぬ。おれは一ヶ月以前から、しばらく前途の方向のつくまで神田の小川町おがわまちへ下宿していた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは世間から見ると、人数は少なし、家邸いえやしきは持っているし、楽に見えるのも無理のないところでしょうさ。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うちを持ってかれこれ取りまぎれているうちに、はや半月も経ったが、地方にいる時分あんなに気にしていた家邸いえやしきの事は、ついまだ叔父に言い出さずにいた。ある時御米が
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)