家屋敷いえやしき)” の例文
けれども、おばさんのうまれた家屋敷いえやしきは、いまでは、知らない人の手にわたっていました。ですから、じぶんのいなかとはいえ、気軽きがるに帰るわけにはいかなかったのです。
家屋敷いえやしきはある人の周旋しゅうせんである金満家に譲った。この方は大分金になったようだが、くわしい事は一向知らぬ。おれは一ヶ月以前から、しばらく前途の方向のつくまで神田の小川町おがわまちへ下宿していた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)