“あんぎゃそう”の漢字の書き方と例文
語句割合
行脚僧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅行は近世人もよくしているけれども、この人たちの旅行法はよほど行脚僧あんぎゃそうに近く、日限も旅程も至って悠長ゆうちょうで、且つかなりの困苦にえ、素朴な生活に親しんでいたらしいのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
鉱山かなやまがよいの金商人かねあきんどだの、但馬たじま越えの糸屋だの行脚僧あんぎゃそうなどだのが、ひとしきり母屋おもやでさわいでいたが、思い思いに寝入ったらしく、ともしは母屋を離れた狭苦しい一棟にしか残っていなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
インドの方から来た行脚僧あんぎゃそうがあって自分から孝廉の家へ出かけていって、その病気を癒すことができるといったが、ただそれには男子の胸の肉を一切れ用いて薬を調合しなくてはならなかった。
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)