“あれうま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暴馬80.0%
荒馬20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暴馬あれうまは街はづれにて、立木に突きあたりて止まりぬ。車中よりは、人々齡よはひ四十の上を一つ二つえたる貴人の驚怖のあまりに氣をうしなはんとしたるを助け出だしき。
彼は手綱たづなの切れた暴馬あれうまのように、むやみに鬣毛たてがみを振り立てて狂い廻っているのを無上の楽しみとしていた。彼は自分の野性を縦横無尽に発揮して、それを生き甲斐のある仕事と思っていた。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それが馬上の渠にはどこまでも自分の神經範圍を進んでゐる。ただ乘り馬が荒馬あれうまなので、道を左右にそれて、なか/\すすきの間を出ない。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)