“あめうし”の漢字の書き方と例文
語句割合
黄牛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今ここへ駈け込んで来た人は、身のたけおよそ七尺もあろうかと思われるあから顔の大男で、黄牛あめうしの皮鎧に真っ黒な鉄の兜をかぶって、手には大きいまさかりを持っていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
山から薪を着けて来た一疋の黄牛あめうしが、その旋風に捲きあげられて大根畑の中に落とされた。
不動像の行方 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
南昌なんしやう早池峰はやちねの四峯を繞らして、近くは、月に名のある鑢山たたらやま黄牛あめうしの背に似た岩山、杉の木立の色鮮かな愛宕山を控へ、河鹿鳴くなる中津川の浅瀬にまたがり、水音ゆるき北上の流に臨み
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)