“あまおち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨落90.9%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は貸本の『絵本太閤記えほんたいこうき』から思い付いたことで、日吉丸ひよしまるが、蜂須賀小六はちすかころくのところから、刀を盗み出すのに、三晩も続けて笠を雨落あまおちに置き、小六の心を疲らせて
朝からの雨が雪になるかと思ったが、寒さがきびしいばかりで雪になるようすもなく、雨落あまおちの石を打つあまだれの音が、気のめいるような陰気な調子で、低く、ゆっくりと呟いているのが聞えた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
俊男はまた頽默ぐつたり考込むだ。絲のやうな雨が瓦をすべツてしづくとなり、あまおちに落ちてかすかに響くのが、何かこツそりさゝやくやうに耳に入る。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)