“あべかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安倍川66.7%
阿倍川16.7%
阿部川16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
賤機山の上から見晴らした時も随分横幅があると思ったが、俥で通り抜けても町外れの安倍川あべかわまでは大分乗りでがある。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
飲食も、コーヒー、シトロン、紅茶などの近代的芳香の飲料と、阿倍川あべかわもち、力もち、葛湯くずゆ、麦粉などの中世的粗野なる甘味が供給される。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
浅間せんげんやしろで、かまで甘酒を売る茶店へ休んだ時、鳩と一所いっしょ日南ひなたぼっこをする婆さんに、阿部川あべかわ川原かわらで、桜の頃は土地の人が、毛氈に重詰じゅうづめもので、花の酒宴さかもりをする、と言うのを聞いた。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)