“あっこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
悪口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わが聯合艦隊司令長官大鳴門正彦おおなるとまさひこ大将は無念の唇を噛み、悪口あっこうを耳より聞き流し、ただ、決戦の最も有利な機会の来るのを待った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ト跡でお勢が敵手あいても無いに独りで熱気やッきとなって悪口あっこうを並べ立てているところへ、何時の間に帰宅したかフと母親が這入って来た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「いや、貴様に違いない、お膝元に住居すまい致し、永らく徳川家の御恩をこうむりながら、公儀に対して悪口あっこうを申すとは言語道断ごんごどうだんな奴」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)