“あずまうた”の漢字の書き方と例文
語句割合
東歌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『万葉集』の短歌は四千百七十三首で、断然群を抜いて多いが、その中でうたわれた歌謡と思われるものは東国の民謡だった東歌あずまうただののほかは、割に少いのである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
然るに、巻十四、東歌あずまうたの挽歌の個処に、「かなし妹を何処いづち行かめと山菅やますげ背向そがひ宿しく今し悔しも」(三五七七)というのがあり、二つ共似ているが、巻七の方が優っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
万葉巻十四に出た東歌あずまうたである。新嘗にいなめの夜の忌みの模様は、おなじころのおなじ東の事を伝えた常陸ひたち風土記にも見えている。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)