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『林檎』
ふりがな文庫
『
林檎
(
りんご
)
』
四月初旬の夜のことだった。汽車は北上川に沿って走っていた。その動揺と響きとに身を任せて、うとうとと居眠っていた私は、窓際にもたせた枕の空気の減ったせいか、妙に不安定な夢心地で、ぼんやりと薄眼を開いた。が、身を動かすのも大儀で、そのままじっと …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「女性」1924(大正13)年3月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約24分(500文字/分)
朗読目安時間
約40分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
自
(
おの
)
唾液
(
つばき
)
面子
(
めんこ
)
価値
(
ねうち
)
呆気
(
あっけ
)
微笑
(
ほほえ
)
抽斗
(
ひきだし
)
木偶
(
でく
)
木石
(
ぼくせき
)
空洞
(
うつろ
)
細面
(
ほそおもて
)
郷里
(
くに
)
隧道
(
トンネル
)
鶏卵
(
たまご
)