いん)” の例文
もなくいんさまは三浦みうらすけ千葉ちばすけ二人ふたり武士ぶしにおいいつけになって、なんさむらい那須野なすのはらててわたしをさせました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
第五十三条 両議院ノ議員ハ現行犯罪又ハ内乱外患がいかんかかわル罪ヲ除クほか会期中いん許諾きょだくナクシテ逮捕セラルヽコトナシ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
鳥居はその幽邃ゆうすい白鳥神社しらとりじんじゃおくいんしるしで、それまではだれにでも一目でわかるが、遠矢の的と示されたものは、その鳥居の正面にかかっているがくだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さういふ町内にぼく將棋せうき好敵こうてき手がゐる。あらたまつて紹介せうかいすれば、新美じゆついんいん、國ぐわ總帥そうすいの梅原りう三郎畫伯ぐわはくその人だが、なアにおたがひに負けずきらひで相當地つりでもある二人。
いんさまのおいのちをとって、日本にっぽんくにをほろぼそうとしたわたしのたくらみは、だんだん成就じょうじゅしかけました。それを見破みやぶったのは陰陽師おんみょうじ安倍あべ泰成やすなりでした。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
また、さきのおととし、鳥羽とばいんと、待賢門院たいけんもんいんさまも、お臨みで、神泉苑しんせんえんの競べ馬に、下毛野しもつけの兼近が、見事な勝をとったのも、たしか、四白の鹿毛かげであったわ
第四十八条 両議院ノ会議ハ公開ス但シ政府ノ要求又ハいんノ決議ニリ秘密会トスコトヲ
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
きになったこともあるでしょうが、じつはわたしは、むかしなにがしのいんさまの御所ごしょ使つかわれた玉藻前たまものまえというものでございます。もとをいいますと天竺てんじくんだ九のきつねでした。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
法皇(後深草)のおそばにおはしましつるを、なかいん(後宇多)、いかなるたよりにか、いと忍びがたくおぼされければ、とかくたばかりて、盗み奉らせ給ひて、冷泉ノ万里小路までのこうぢ殿におはします。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一足ひとあしおくれて、御岳みたけおくいんからここへ越えてきた人々があった。それは、神主かんぬし長谷川右近はせがわうこん道案内みちあんないとして忍剣にんけん健在けんざいなりやいなや——と一こくをあらそって、むかえに見えた一とう朋友ほうゆうたちである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見送みおくりながら、居士は白鳥しらとりおくいんのほうへ風のごとく立ち去った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いんしょう
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)