まひ)” の例文
また「絵馬」の「女体」では、神舞を急の位でシテの女神が舞ひ、神楽かぐらをツレの天女が舞ひ、きふまひをツレの力神が舞ふことになつたり
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
茫然として行衞も知らぬ通路かよひぢを我ながら踏み迷へる思して、果はまひ終りがく收まりしにも心付かず、軈て席を退まかり出でて何處ともなく出で行きしが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
夢かうつゝかや是も矢張やつぱり小西屋が破談に成た故で有うあゝ悦ばし嬉しとて手のまひ足のふむ所も知ざるまでに打喜うちよろこび夫ではばんに待てゐるから急度きつとで有るよと念を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
宮をあげてのせう篳篥ひちりき浦安うらやすまひ。國をあげての日章旗、神輿みこし、群衆。祝祭は氾濫し、ああ熱情は爆發した。轟けと、轟けとばかりに叫ぶ大日本帝國萬歳。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
嵐の如くいよ/\たけなはにしていよ/\急激に、聞く人見る人、目もくらみ心もくつがへがくまひ、忽然として止む時はさながら美しき宝石の、砕け、飛び、散つたのを見る時の心地こゝちに等しく
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
幼君えうくん「さてなんにてもしよくこのむべし、いふがまゝにあたふべきぞ、退屈たいくつならば其中そのなかにてうたひまひ勝手かつてたるべし。たゞ兩便りやうべんようほかそとづることをゆるさず」と言棄いひすててたまひぬ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
属官にしても田舎町に葉巻の無い位はわきまへてゐるが、すべて、何かの「長」になつてゐる者は、部下が尻切蜻蛉しりきれとんぼのやうにきり/\まひをするのを見るのがたのしみなものだといふ事を知つてゐる。
地球ちきうまひながら日輪にちりん周圍まはりまは此道程このみちのりイギリスの里法りはふにて六おくあり
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
さて翌年の十月鶴二羽かの農人のうにんが家のにはちかくまひくだり、稲二けいおとし一こゑづゝなきて飛さりけり。主人あるじひろひとりて見るにそのたけ六尺にあまり、も是につれて長く、の一えだに稲四五百粒あり。
雀の子は明かるみを発見して、果してそこからパッと室内にまひをりた。
泥鰌 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
書、篆刻てんこくうたひまひ、長唄、常盤津ときはず歌沢うたざは、狂言、テニス、氷辷こほりすべとう通ぜざるものなしと言ふに至つては、誰か唖然あぜんとして驚かざらんや。然れども鹿島さんの多芸なるは僕の尊敬するところにあらず。
田端人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
われは見つ肥前ひぜん平戸ひらとの年ふりし神楽かぐらまひを海わたり来て
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
して身構みがまふるに、かの毒龍どくりようまひ
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
小蝶のまひをいかにせむ
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
例へば「老松」の「紅梅殿」でいふならば、しんじよまひは常はシテが舞ふのであるがそれをツレの天女に譲り、シテはイロヘがかりの短い舞をまふだけになつたり
演出 (新字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
まひて今は麹町加賀屋茂兵衞と云る者の方に掛人かゝりびとにぞなりたりける此茂兵衞と云は四郎右衞門に數年すねんつとめし者なりしが資本金もとできんを與へ暖簾のれんわけ加賀屋茂兵衞とて同六丁目にて小切類こぎれるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて翌年の十月鶴二羽かの農人のうにんが家のにはちかくまひくだり、稲二けいおとし一こゑづゝなきて飛さりけり。主人あるじひろひとりて見るにそのたけ六尺にあまり、も是につれて長く、の一えだに稲四五百粒あり。
雀の子は明かるみを発見して、果してそこからパッと室内にまひをりた。
小熊秀雄全集-15:小説 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
しどろなるまひれつあかあかとたはれくるめき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
糸絡いとがらみせしまひの、つとひさして
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
小蝶のまひをいかにせむ
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
おもむろのふりのみやびのまひあそび
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふる納曾利なそりまひをさめ……
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
みだれ、まひあしぶみ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)