“浦安”の読み方と例文
読み方割合
うらやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東京名物の一銭蒸汽の桟橋につらなって、浦安うらやす通いの大きな外輪そとわの汽船が、時には二そうも三艘も、別の桟橋につながれていた時分の事である。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
宮をあげてのせう篳篥ひちりき浦安うらやすまひ。國をあげての日章旗、神輿みこし、群衆。祝祭は氾濫し、ああ熱情は爆發した。轟けと、轟けとばかりに叫ぶ大日本帝國萬歳。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
下総しもうさの分だが、東葛飾ひがしかつしかだから江戸からは遠くねえ。まあ、行徳ぎょうとくの近所だと思えばいいのだ。そこに浦安うらやすという村がある。その村のうちに堀江や猫実ねこざね……」
半七捕物帳:61 吉良の脇指 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)