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早
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はよ
ふりがな文庫
“
早
(
はよ
)” の例文
「そして
早
(
はよ
)
う戻って
来
(
こ
)
にゃあかんに。晩になるときっと冷えるで。味噌屋がすんだらもう
他所
(
よそ
)
へ寄らんでまっすぐ戻っておいでやな」
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
三が日の
晴着
(
はれぎ
)
の
裾
(
すそ
)
踏み開きて
走
(
は
)
せ来たりし小間使いが、「御用?」と手をつかえて、「
何
(
なん
)
をうろうろしとっか、
早
(
はよ
)
玄関に行きなさい」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「糸ッ、何を泣いてるのや、
早
(
はよ
)
出してやらんかい。わいの紋付も絹の
外出着
(
よそゆき
)
も、皆包んでやれ、ほほたら、少しは性根にこたえるやろ」
十姉妹
(新字新仮名)
/
山本勝治
(著)
何にしても、
早
(
はよ
)
うこの刀の綱を解いてしまわねば——玄蕃は、何時の間にか、
額部
(
ひたい
)
に大きな
汗
(
あせ
)
の
粒
(
つぶ
)
を
渗
(
にじ
)
ませて、必死になっていた。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
あのリヽーちやんあの人の
側
(
そば
)
から
早
(
はよ
)
う離してしまひなさい、あの人それを承知しないならいよ/\怪しいではありませんか。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
其の病の
原因
(
もと
)
はと、
渠
(
かれ
)
を
能
(
よ
)
く知る友だちが
密
(
ひそか
)
に言ふ、仔細あつて世を
早
(
はよ
)
うした恋なりし人の、其の
姉君
(
あねぎみ
)
なる貴夫人より、
一挺
(
いっちょう
)
最新式の猟銃を
賜
(
たま
)
はつた。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
には、
秋
(
あき
)
がきて、はやくも
冷気
(
れいき
)
のたつのが、ずっと
里
(
さと
)
のほうよりは
早
(
はよ
)
うございました。いろいろの
虫
(
むし
)
が、
自分
(
じぶん
)
たちの
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
悲
(
かな
)
しんで
泣
(
な
)
いています。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
早
(
はよ
)
う、運ばんけい。」と云つた。駿介はハッとして、ひどくあわてた氣持で石に抱きついた。そのあるものは彼一人の力にはほとんど餘るほどの重さだつた。
生活の探求
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
「あゝ美奈さん。兄さんを
早
(
はよ
)
う向うへ連れて行ってね。それから、杉野さんをお通しするように。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「ばかな……あなたにも似合わん、そう
早
(
はよ
)
う落胆する法があるものかい。どれ一つ見舞ってやろう」
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
同室
(
どうしつ
)
で
誰
(
だれ
)
かが
釦鈕
(
ぼたん
)
を
落
(
おと
)
したとか
匙
(
さじ
)
を
落
(
おと
)
したとか
云
(
い
)
う
場合
(
ばあい
)
には、
彼
(
かれ
)
がまず
寝台
(
ねだい
)
から
起
(
おき
)
上
(
あが
)
って、
取
(
と
)
って
遣
(
や
)
る。
毎朝
(
まいあさ
)
起
(
おき
)
ると
同室
(
どうしつ
)
の
者等
(
ものら
)
にお
早
(
はよ
)
うと
云
(
い
)
い、
晩
(
ばん
)
にはまたお
休息
(
やすみ
)
なさいと
挨拶
(
あいさつ
)
もする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「おこのがまた、
白壁町
(
しろかべちょう
)
さんへ、どのような
用事
(
ようじ
)
で
行
(
い
)
ったのじゃ。
早
(
はよ
)
う
聞
(
き
)
かせ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「お
尻
(
いど
)
、押して上げるさかい——この子、
早
(
はよ
)
来
(
こ
)
んかいな」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「えろう、
早
(
はよ
)
うおまんな。何というてやはるのやな。」
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「後がつかえるから、
早
(
はよ
)
う入ってもらいたいが」
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ほんとうに
早
(
はよ
)
うございますこと。」
白い鳥
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「お
早
(
はよ
)
う」
算盤が恋を語る話
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「お
早
(
はよ
)
う」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あんた光ちゃん待ってんねんやろ。今えらい事件起って、光ちゃんから大急ぎで迎いに来てくれいう電話あってん、あんたも
早
(
はよ
)
乗んなさい」
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「ほんとうに
暗
(
くら
)
くなりました。あんなに
雲
(
くも
)
ゆきが
早
(
はよ
)
うございます。
早
(
はや
)
く
家
(
いえ
)
へ
帰
(
かえ
)
りましょう。」と
答
(
こた
)
えました。
二つの運命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
早
(
はよ
)
う内さ行くべし。
汝
(
われ
)
が
嬰子
(
にが
)
はおっ
死
(
ち
)
ぬべえぞ。赤痢さとッつかれただ」
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「おせんが
茶
(
ちゃ
)
をくむ
格好
(
かっこう
)
じゃ、
早
(
はよ
)
う
見
(
み
)
に
来
(
き
)
たがいい」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
母は世を
早
(
はよ
)
うしたのである……
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
目玉
(
めえだま
)
、
早
(
はよ
)
もって
来
(
こ
)
い。
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
早
(
はよ
)
行こ、早行こ」と
急
(
せ
)
き立てて、大タクの案内人に手エ取られてタクシーい乗るまでは、足が土に着けしませんねん。
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
まだ、
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
も、
桃
(
もも
)
の
花
(
はな
)
も
咲
(
さ
)
くには
早
(
はよ
)
うございましたけれど、
梅
(
うめ
)
だけが
垣根
(
かきね
)
のきわに
咲
(
さ
)
いていました。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「はいお
早
(
はよ
)
う」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「そいでも結婚
出来
(
でけ
)
へんいうのんは、何ぞ光ちゃんの家の方に反対あるのん違いますやろか? いつも私には、自分は
早
(
はよ
)
結婚したいいうてはりますで。」
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「それに、いつもよりか、
早
(
はよ
)
うございましたね。」と、
八百屋
(
やおや
)
の
主人
(
しゅじん
)
がいいました。
初夏の不思議
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
早
(
はよ
)
おすけど、横におなりやしたらどうどす? そのうちにお帰りやすやろさかい、………」
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「お
早
(
はよ
)
う。おまえの
元気
(
げんき
)
のいい
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ると、わたしの
心
(
こころ
)
までせいせいします。なにかいい
報知
(
しらせ
)
を
持
(
も
)
ってきたことと
思
(
おも
)
うが、きかせておくれ。」と、
妹
(
いもうと
)
は、はとに
向
(
む
)
かっていいました。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
早
(
はよ
)
う、
大
(
おお
)
きくなって
三か月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
“早”を含む語句
早々
早晩
早速
早熟
早朝
早計
最早
早飛脚
早起
早暁
早急
早春
早処女
早咲
逸早
素早
早合点
足早
早苗
早打
...