“一挺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっちょう82.4%
いつちやう8.8%
いつちよう2.9%
いつてふ2.9%
ちょう2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大江山警部が茶筒をあけてみると、内部には果して一挺いっちょうのピストルが入っていた。弾丸をぬき出してみると、確かに口径こうけい四・五センチだ。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くだん麻袋あさぶくろくちけて、握飯にぎりめしでもしさうなのが、一挺いつちやう小刀こがたな抽取ぬきとつて、無雑作むざうさに、さくりとてる、ヤまたれる、えだはすかりとふたツにつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
をぢは一挺いつちようおのを腰にしたり。れいによりてのしのしとあゆみながら、いばらなどひしげりて、きぬそでをさへぎるにあへば、すかすかと切つて払ひて、うつくしき人を通し参らす。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
りつなぐさめつ一方かたへこゝろかせんとつと一方かたへ見張みはりをげんにしてほそひも一筋ひとすぢ小刀こがたな一挺いつてふたかれさせるなよるべつしてをつけよと氣配きくば眼配めくば大方おほかたならねば召使めしつかひのものこゝろかぜおと
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
火打袋より一挺ちょうのみを抜き、双の獅子のまなこつ。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)