“握飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むすび48.4%
にぎりめし40.3%
おむすび4.8%
おにぎり3.2%
にぎり3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれも握飯むすび鰹節かつおぶしなぞを持って、山へ林へと逃げ惑うた。半蔵の家でもお民は子供や下女を連れて裏の隠居所まで立ち退いた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この乞食こじきが三日もめしを食わぬときにいちばんに痛切に感ずるものはである。握飯にぎりめしでも食いたいというのが彼の理想である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
祖母おばあさんがほほつゝんでくださるあつ握飯おむすびにほひでもいだはうが、おあししてつたお菓子くわしより餘程よほどおいしくおもひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
よほど困窮していたと見えて、初めての日の中食ちゅうじきに、竹の皮へ包んできた握飯おにぎりと梅干をつまんで食べたので侮ってしまったのだった。
「お昼のお握飯にぎりを、ここで半分喰べておこう」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)