“成長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいちょう19.6%
おほき13.0%
せいちやう10.9%
しとな8.7%
おおき8.7%
ひととな6.5%
おが4.3%
おほきう4.3%
おほきく4.3%
おお2.2%
おうきう2.2%
せいてう2.2%
のび2.2%
ひとなり2.2%
ひとゝな2.2%
ひとゝなり2.2%
ふと2.2%
ロスト2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜなら、かれおおきな都会とかいほど、文化ぶんか発達はったつし、芸術げいじゅつさかんであり、それによって自分じぶん成長せいちょうさせることができるとかんがえたからです。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その墓の一つを母親がゆびさして『これがお前のおとつさんのお墓だよ。おとつさんは此処こゝるんだよ。成長おほきくなつたら、行つて御覧?』
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「こんなに年老としよるまで、自分じぶんこづゑで、どんなにお前のためにあめかぜをふせぎ、それとたゝかつたかれない。そしておまへ成長せいちやうしたんだ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
たまに捨吉が小父さんの使として訪ねて行って見ると、最早結い替えた髪のかたちをじらうほどの人に成った。そろいも揃って皆急激に成長しとなって来た。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
女学校はどこへ入れようかな。成長おおきくなったら音楽家にしようか、それとも画家がよいか知らん。画は日本画と西洋画とどちらがよいか知らんて。
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
飯田や高遠で成長ひととなったとはどうしても思われぬ物凄ものすごい野性! で、気の毒とは思いましたが私の門弟に加えますことを、断わったことがございました
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「虔十、あそごは杉植※でも成長おがらなぃところだ。それより少し田でも打ってけろ。」
虔十公園林 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
たゞこの成長おほきうならんことをのみかたりて、れい洋服ようふくすがた美事みごとならぬつとめに、手辨當てべんたうさげて昨日きのふ今日けふいでぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かない⁉ それはつよい! けれどいまあぶないからいけません、追付おつつ成長おほきくなつたら、大佐たいさ叔父おぢさんもよろこんでれてつてくださるでせう。
母の献身的な愛のうちに、美しくて立派な冬子の愛のうちに成長して来た彼は、さらに愛する和歌子と深井とを獲た程に成長おおきくなったのだった。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
別亭はなれ洒落しやれたるがありて、名物めいぶつまつがありてと父君ちヽぎみ自慢じまんにすがり、わたく年來としごろまヽくらして、此上このうへのおねがひはまうしがたけれど、とてもの其處そこおくらしてはたまはらぬか、甚之助樣じんのすけさま成長おうきうならば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おやないだが、成長せいてうしたらアノとほりの獰惡振だうあくぶりを相續さうぞくするにちがひない、環境かんけうつみだいつそうちつてやらうかとおもつて、また躊躇ちうちよした。
ねこ (旧字旧仮名) / 北村兼子(著)
万物は成長のびよう成長のびようとしていた。一人城主の肉体ばかりは、破壊に向かって進んでいた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やがて成長ひとなりざかりの子が東京の方で小学の課程を終わるころのことであった。半蔵は和助からの長い手紙を受け取った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ただ昔から馬琴ばきん其他の、作物は多く讀んだが、詰りが明窓淨几の人で無くつて兵馬倥偬へいばこうそう成長ひとゝなつた方のだから自分でも文士などゝ任じては居らぬし、世間も大かたうだらう。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
うた敏速さそくの寶澤は空泣そらなきしてさても私しの親父おや養子やうしにて母は私しが二ツの年病死びやうしし夫より祖母ばば養育やういく成長ひとゝなりしが十一歳の年に親父ちち故郷こきやうの熊本へ行とて祖母ばばに私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
龍馬が常に云つていました、おれは若い時親に死別れてからはお乙女とめあねさんの世話になつて成長ふとつたので親の恩より姉さんの恩がふといつてね。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
工場内の文学研究会でまとめられた批判は「ラップ」の初歩的機関紙『成長ロスト』などへも載せられる。