屈強くつきやう)” の例文
それがぼく出身しゆつしん學校がくかうなのです、四十幾歳いくさい屈強くつきやう體躯からだをした校長かうちやう大島氏おほしましは、四五にん教員けうゐん相手あひてに二百餘人よにん生徒せいと教鞭けふべんつてられます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
屈強くつきやうな若者達が、船から運び出す荷を、をかに待つて居る人足が、言葉少なに受取つて、何處ともなく姿を消します。
まつには屈強くつきやう腰掛こしかけなりと心中に點頭うなづきこれよりはべつして萬事に氣をつけ何事も失費しつぴなき樣にしていさゝかでも利分を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼女は骨格こつかく屈強くつきやうな、肩の張つた、手足の頑丈な、脊の高くない、ぶく/\してはゐないがふとじゝの婦人だつた。稍大顏で、二重顎の下ががつしり發達してゐた。
きやく結城朝之助ゆふきとものすけとて、みづか道樂だうらくものとはのれども實体じつていなるところ折々をり/\えて無職業むしよくげふ妻子さいしなし、あそぶに屈強くつきやうなる年頃としごろなればにやれをはじめに一しゆうには二三かよ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もう一呼吸ひといきで、あがるところであつた。臺所だいどころから、座敷ざしきへ、みづ夜具やぐ布團ふとん一所いつしよちまけて、こたつはたちまながれとなつた。が屈強くつきやうきやく居合ゐあはせた。女中ぢよちうはたらいた。家内かないおちついた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見附外の少し離れた空地、三脚の臺を据ゑ、天眼鏡を構へた易者は、時々編笠を取つて汗を拭きますが、無精髮ぶしやうがみの總髮、まだ四十そこ/\の屈強くつきやうな男です。
味方にせねば成就じやうじゆがた屈強くつきやうの者なりといふにぞ天忠は打悦び天一坊へ申けるは今日拙寺せつじへ參る所の客人きやくじんもと京都きやうと九條家の御家來にて當時は浪人し山内伊賀亮と申す大器量人だいきりやうじんなり上は天文地理てんもんちり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見て大に悦びまづ是にてわざはひたちたれば更に心殘こゝろのこりなし大望成就じやうじゆうたがひなし今は此地に用はなしいそぎ他國へ立越たちこえん幸ひ濃州のうしう谷汲の長洞村ほらむら法華ほつけ山常樂院長洞寺の天忠日信と云はおや藤井紋太夫の弟にて我爲には實の伯父をぢなるがかゝる事の相談には屈強くつきやう軍略ぐんりやく人にて過つるころおん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)