古來こらい)” の例文
新字:古来
たとへば、淡路あはぢ和泉いづみあひだうみは、古來こらい茅渟ちぬうみせうたつたのを、今日こんにちはこの名稱めいせうばないで和泉洋いづみなだまたは大阪灣おほさかわんせうしてゐる。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
古來こらい幾多いくたの人間は、其の下で生まれ、そして死んだ。時が移る、人が變る、或者は破壊はくわいした。併し或者は繕ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
其上そのうへ參禪さんぜん鼓舞こぶするためか、古來こらいからこのみちくるしんだひと閲歴譚えつれきだんなどぜて一段いちだん精彩せいさいけるのがれいであつた。此日このひそのとほりであつたが或所あるところると、突然とつぜん語調ごてうあらためて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
古來こらい支那から日本につぽんとうもちふ大陰暦たいゝんれきとの相違さうゐしめすことごとし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
古來こらい典籍ふみひもときて
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
すくなくとも日本建築にほんけんちく古來こらい地震ぢしん考慮かうりよなかくはへ、材料ざいれう構造こうさう工風くふうらし、つひ特殊とくしゆ耐震的樣式手法たいしんてきやうしきしゆはふ大成たいせいしたと推測すゐそくするひとすくなくないやうである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
古來こらい幾多いくた建築家けんちくかや、思想家しさうかや、學者がくしやや、藝術家げいじつかや、各方面かくはうめんひとがこの問題もんだいついかんがへたやうであるが、いまかつ具體的ぐたいてき徹底的てつていてき定説ていせつ確立かくりつされたことをかぬ。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
日本にほん建築けんちく古來こらい木造もくざうもつて一くわんして原因げんいんは、だい一に、わがくに木材もくざい豊富ほうふであつたからである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
日本にほん古來こらい地名ちめいを、郡町村等ぐんてうそんとう改廢かいはいとも變更へんかうすることは、ある場合ばあひにはやむをないが、いにしへ地名ちめいいにしへ音便おんびんによつてめられた漢字かんじみだりにいまおん改讀かいどくせしめ
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
わざ/\デーといはずとも、日といふうつくしい簡單かんたん古來こらい和語わごがあるのである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
古來こらい我邦わがくに化物思想ばけものしさうはなは幼稚えうちで、あるひほとんかつたとつてくらゐだ。日本にほん神話しんわ化物ばけもの傳説でんせつはなはすくない。日本にほん神々かみ/\日本にほん祖先そせんなる人間にんげんであるとかんがへられて、化物ばけものなどとはおもはれてない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)