途上とじょう
東京T・M株式会社員法学士湯河勝太郎が、十二月も押し詰まった或る日の夕暮の五時頃に、金杉橋の電車通りを新橋の方へぶらぶら散歩している時であった。 「もし、もし、失礼ですがあなたは湯河さんじゃございませんか」 ちょうど彼が橋を半分以上渡った時 …
作品に特徴的な語句
かす とも ひそ 一町いっちょう きず せん 咽喉いんこう 如何いかが 床上とこあ あるい 最早もは ただ あやま あやう かつ 孰方どっち はま 差支さしつか おれ ろう 彼処あすこ 湯河ゆがわ なめら 狼狽うろた 獵虎らっこ わたくし たよ ふう にお 一簣いっき 一遍いっぺん 九仞きゅうじん 伯母おば 何処どこ 何卒どうぞ わず 兜橋かぶとばし 其処そこ ところ 勿論もちろん すなわ かえ いや たた 只今ただいま 呑気のんき せき 咽喉のど ただ 喰着くっつ たしな うが 塩梅あんばい ほか 外套がいとう 大凡おおよそ 大患おおわずら やつ うれ いず 宜敷よろしく うち 家中うちじゅう 家内かない むし 小生しょうせい 工合ぐあい 度毎たびごと ゆる 御尤ごもっと 心太ところてん たちま 怪我けが おび 恢復かいふく 恰好かっこう わずら 慇懃いんぎん おもんぱか 手套てぶくろ 手頸てくび 折角せっかく えら かかわ こしら
題名が同じ作品
途上 (新字旧仮名)嘉村礒多 (著)