無惨やなむざんやな
上野、厩橋(前橋)で十五万石、酒井の殿さま、十代雅楽頭忠恭は、四年前の延享二年、譜代の小大名どもが、夢にまであくがれる老中の列にすすみ、御用部屋入りとなって幕閣に立ち、五十万石百万石の大諸侯を、 その方が、 と頭ごなしにやりつける身分になっ …
作品に特徴的な語句
がえ 出来しゅつらい 退すさ せい だん 眼色がんしょく がた はい 蔵人くらんど 麻裃あさかみしも やわ 老僕おとな 納戸ぬりごめ 小附こづ つが 後々あとあと 無反むそり ごう ほう かみ あたま 隼人はいと 高望たかのぞ 権現ごんげん 爛熟らんじゅく 気魄きはく 気先きさき びん こん しゃち 鷹揚おうよう 明矩あきのり 所替ところがえ 狼狽ろうばい うす さわ うと 目論もくろ 真向まっこう しきい 立構たちがま 立身たちみ 羸痩るいそう こじり 重石おもし 佶屈きっくつ うつわ 口々くちぐち くち 又内ゆうない 化顕かけん 匆々そうそう もた 内書ないしょ しあわ 執成とりな てい 会釈えしゃく 仔細しさい 介錯かいしゃく 主水もんど 世上せじょう 下眼しため 上願じょうがん 一献いっこん こころざし 斟酌しんしゃく 抜裏ぬけうら 手水ちょうず 一廉ひとかど ものう やつ もと おん 忠挙ただと かた 微禄びろく 当務とうむ 幕閣ばっかく 帷子かたびら 帰府きふ 山鳥やまどり 小手こて 家格かかく 姫山ひめやま