“蔵人”のいろいろな読み方と例文
旧字:藏人
読み方割合
くろうど58.5%
くらんど37.7%
くらびと3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳母めのとの子で蔵人くろうどから五位になった若い男と、特に親しい者だけをお選びになり、大将は今日明日宇治へ行くことはないというころを
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
名を蔵人くらんど蔵人といって、酒屋の御用の胸板を仰反のけぞらせ、豆腐屋の遁腰にげごしおびやかしたのが、焼ける前から宵啼よいなきといういまわしいことをした。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
現在でも酒屋の酒造り、なだ蔵人くらびととも百日男ひゃくにちおとこともいう者を、トウジと呼ぶのは普通で、「杜氏とじ」の字を宛てた理由というのが出たら目である。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)