“立構”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちがま40.0%
たちがまえ40.0%
たちかま20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
用人は、これはと、一と足あとへ退ると、蔵人はとっさの間に立構たちがまえになり、雅楽頭に会釈をして、すらりとお次へ出る。雅楽頭もそれをしおに奥へ入った。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
人様ひとさま御迷惑。蚊柱のように唸るんでございますもの、そんな湯呑には孑孑ぼうふらが居ると不可いけません。お打棄うっちゃりなさいましよ。唯今、別のを汲替とりかえて差上げますから。」と片手をついて立構たちがまえす。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
象のそばに寄って、じぶんの身体を柵にして、油断なく立構たちかまえているところへ、ドヤドヤと北番所きたの出役。