巴里の秋パリのあき
セーヌの河波の上かわが、白ちゃけて来る。風が、うすら冷たくそのうえを上走り始める。中の島の岸杭がちょっと虫ばんだように腐ったところへ渡り鳥のふんらしい斑がぽっつり光る。柳が、気ぜわしそうにそのくせ淋しく揺れる。橋が、夏とは違ってもっとよそよ …
作品に特徴的な語句
どま がよ いっ 子守ナース 男児おとこのこ めく 腹掛はらが あた かわ 河波かわなみ なまり 灯火あかり 寂然せきぜん さみ しら 浮雲うきぐも 素性すじょう たた 編物あみもの くさ 田舎いなか くつ 葡萄ぶどう むし 瓢逸ひょういつ あと きり 隣街となりまち かく 閑居かんきょ やしき まで 路傍みちばた 街角まちかど あか 買取かいと ゆず あつら のぞ 袂別べいべつ また 小金こがね 家路いえじ 子守こもり 四抹しまつ くちびる 古塀こべい 巴里パリ そば 余計よけい 何処どこ 下駄げた 一処ひとところ ひと あお ぼう 引込ひっこ 恰好かっこう 悠長ゆうちょう まど そろ 散策さんさく まだら 時節じせつ 枯葉かれは やなぎ こと 焼栗やきぐり