“訛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なま60.3%
なまり34.9%
だま2.4%
あやま1.4%
あやまり0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう云う言葉さえ聞き取りにくい田舎なまりで、こちらが物を尋ねてもはかばかしい答えもせずに、ただ律義りちぎらしく時儀じぎをして見せる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ラムネは一般にレモネードのなまりだと言はれてゐるが、さうぢやない。ラムネはラムネー氏なる人物が発明に及んだからラムネと言ふ。
ラムネ氏のこと (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
おのれは金儲けに出掛けるのではない。人をだまかして金を儲けるなんてもっての外の事を言う。実際ラマの化身でないのに化身だなんて、罪を作り金を
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
仰いで皎日こうじつて、目ことごとげんして後、赤豆せきとう黒豆こくとうを暗室中にいて之をべんじ、又五色のいとを窓外に懸け、月に映じてその色を別ってあやまつこと無く、しかして後に人を相す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一一六あながちほとけをたふとむ人の、歌のこころ細妙くはしからぬは、これほどのあやまりは幾らをもしいづるなり。足下そこは歌よむ人にもおはせで、此の歌のこころあやしみ給ふは一一七用意よういある事こそと、あつでにける。
海保漁村撰の墓誌に、抽斎が『説文せつもん』を引いて『素問』の陰陽結斜は結糾けつきゅうなりと説いたことが載せてある。また七損八益を説くに、『玉房秘訣ぎょくぼうひけつ』を引いて説いたことが載せてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
みたることばにて語るは
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)