龍吐水りうどすゐ)” の例文
新字:竜吐水
丁度その時、入口のあたりから、どつと一條の瀧——と見たのは、手桶と、たらひと、龍吐水りうどすゐと、一緒に動員した救ひの水。
「そんな筈はありません。水は近いし、龍吐水りうどすゐが五六本あつたし、思ひの外早くしめした筈ですが——」
この時集まつて來た町の火消し人足は、三人五人龍吐水りうどすゐなどを持出して、焔の離屋に立ち向ひましたが、あまりの火勢に驚いて、母家に火の移らないやうにするのが精一杯です。