黽勉びんべん)” の例文
今度は黽勉びんべん努力を心に誓った。以前だって決して自分から怠けたのでない。雪子夫人のヒステリーがこうじて、已むを得ず、日一日と欠勤が続いたのだった。
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
すなわち自己以外に源因する貧ありて黽勉びんべんも注意もこれを取り去る能わざるの場合あり、かくのごとくにして貧の我身に迫るあれば我は勇気を以て信仰を以てこれを忍ばんのみ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
黽勉びんべんに因つて大成して居る事實は、爰に呶々する迄もないことである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
余はひとたびこの人民がこの商業に黽勉びんべんするの熱心とその商業を
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
黽勉びんべんたみひとよりもいのちながし。」
鉄槌の音 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)