“黛(たい)” の例文
尤(もっと)もコンナのはその中でも特別誂(あつら)えの一例だがね……呉モヨ子は、芬(ふん)夫人の心理を夢中遊行で繰り返すと同時に、その姉の黛(たい)夫人が
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうしてその記憶の中(うち)にタッタ一つ美しいモヨ子……一千年前の犠牲であった黛(たい)夫人に生写(いきうつ)しの姿がアリアリと浮出した
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……眼の前の空間を凝視して、ここまで考えて来た私の、大きく見開いた眼の底の大虚空に、あの死後五十日目の黛(たい)夫人の冷笑のまぼろしが、又もアリアリと現われて来た。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)