“黙許”の読み方と例文
読み方割合
もっきょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中村係長は、不承不承に一歩あとへさがって、新聞記者たちの室内へはいるのを黙許もっきょしました。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
えず黙許もっきょの形にしておいたと見えるかくして主従とも相弟子とも恋仲こいなかともつかぬ曖昧あいまいな状態が二三年つづいた後春琴二十歳の時春松検校が死去したのを機会に独立して師匠の看板を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
また当分はそうして置いてもと黙許もっきょの形になったのであろうと思われる。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)