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黒紋付
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くろもんつき
ふりがな文庫
“
黒紋付
(
くろもんつき
)” の例文
女が三四人次の間に黙って控えていた。
遺骸
(
いがい
)
は白い
布
(
ぬの
)
で包んでその上に池辺君の
平生
(
ふだん
)
着たらしい
黒紋付
(
くろもんつき
)
が掛けてあった。顔も白い
晒
(
さら
)
しで隠してあった。
三山居士
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二者を比較すると『都の花』は
羽二重
(
はぶたえ
)
の
黒紋付
(
くろもんつき
)
の如く、『我楽多文庫』は
飛白
(
かすり
)
の羽織の如き等差があった。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「この
髷
(
まげ
)
でそんな重いものを差したらさぞ苦しいでしょうね」と自分が聞くと、母は「いくら重くっても、
生涯
(
しょうがい
)
に一度はね……」と云って、
己
(
おの
)
れの
黒紋付
(
くろもんつき
)
と
白襟
(
しろえり
)
との合い具合をしきりに気にしていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
紋
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“黒紋”で始まる語句
黒紋着
黒紋附