“黒桃花”の読み方と例文
読み方割合
くろつきげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云いすてて、心づよくも、黒桃花くろつきげ手綱たづなを持ち直し、伊吹の麓を見て歩みだした。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郎党たちは、そう分っているだけに、何と慰めることばも知らず、黙々と、黒桃花くろつきげの尾や馬蹄にけぶ粉雪こなゆき旋風つむじかぜに、かぶと前立まえだてをうつ向けがちに従って行ったが、そのうちに一ノ郎党、鎌田兵衛正清が
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)