黄金キン)” の例文
「そりゃ死ぬね、黄金キンの入歯だって何にもなりはしないよ、けど、これで何でも噛めるから至極安楽だね。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
黄金キン幻燈げんとう くさの青
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「誰だか判らないな、或いはきみかな、きみは、黄金キンをほしがっているんじゃないか。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
萩原朔太郎のカチカチ鳴ったものには、黄金キンのおとがまじっていたとすれば、百田宗治のカチカチには洋銀ギンのおとがあった。こんな事を彼の前で言っても彼は決して怒らない男である。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
歯齦はぐきの作りがみんな黄金キンでしょう、一体、どれだけ目方があるか知ら。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)