鶉織うずらおり)” の例文
驚くべきは顔色であって、白皙はくせきに赤味を加えている、二十歳時代の、青年の顔の色そっくりというべきであった。鉄色の羽織を着ていたが、それは高価な鶉織うずらおりらしく、その定紋は抱茗荷だきみょうがである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)