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鴾色
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ときいろ
ふりがな文庫
“
鴾色
(
ときいろ
)” の例文
少女はやゝ黄味がかつた銘仙の
矢絣
(
やがすり
)
の着物を着てゐた。襟も袖口も帯も
鴾色
(
ときいろ
)
をつけて、同じく鴾色の覗く八つ口へ白い両手を突込んで
佇
(
た
)
つてゐた。
小町の芍薬
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
若草は藤掛色の室着を羽織り、
山繭
(
やまゝゆ
)
の長襦袢に、
鴾色
(
ときいろ
)
のしごきを乳の下から、巾広にして身重の腹を締めて居りまする。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
關口で買ふ舶來化粧品の功能が見えて、顏は水が垂るやうに美しい。
寢起
(
ねおき
)
に蒼過ぎた
頬
(
ほゝ
)
も、
鴾色
(
ときいろ
)
に匂つてゐる。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
華やかな嬌めかしい夜具の上で、雪白の寝衣に
鴾色
(
ときいろ
)
の
扱帯
(
しごき
)
をしめ、頭をふかく垂れて、花嫁は坐っていた。——広一郎は決心した、すべてを花嫁にうちあけよう。
女は同じ物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
鴾
漢検1級
部首:⿃
17画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“鴾”で始まる語句
鴾
鴾毛