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鰶
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このしろ
ふりがな文庫
“
鰶
(
このしろ
)” の例文
ポプラの大木は鞭のように
撓
(
しな
)
い曲りながら、撓い返すと見る間に、片側の葉は残らず
削
(
そ
)
ぎ飛び、現れた枝は半身
毟
(
むし
)
り取った
鰶
(
このしろ
)
の骨のように見えます。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「ウ、フ、お目にかけ度い位、
冬瓜
(
とうがん
)
を水ぶくれにして、
鰶
(
このしろ
)
の袷を着せて、オホンとやらかすと、丁度あんな工合」
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ちよつと
鰶
(
このしろ
)
に似て、それよりも小ぶりな魚で、つねには肉が痩せてゐて、とてもたべられさうにはない魚だが、秋に入ると、脂がのつてふしぎに味が出てくる。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鰶
(
このしろ
)
七三・三四 二〇・四三 四・七八 一・四五
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
赤塚氏は
鰶
(
このしろ
)
のやうな青い顔をして、羨ましさうに呉俊陞氏の脂ぎつた
身体
(
からだ
)
を見上げた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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通な人達からは
鰶
(
このしろ
)
の腹と言われるピカピカの
一張羅
(
いっちょうら
)
、それを寝押して夜昼オッ通して着ているらしく、部屋の中の調度も、田舎芝居の小道屋のようで、何となくケバケバしく見えます。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鰶(コノシロ)”の解説
コノシロ(鰶・鮗・鯯・鱅、学名: Konosirus punctatus)は、ニシン目ニシン科に分類される魚類である。東アジアの内湾に生息する海水魚で、食用に漁獲される。
(出典:Wikipedia)
鰶
部首:⿂
22画