“鰶”の読み方と例文
読み方割合
このしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ポプラの大木は鞭のようにしない曲りながら、撓い返すと見る間に、片側の葉は残らずぎ飛び、現れた枝は半身むしり取ったこのしろの骨のように見えます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「ウ、フ、お目にかけ度い位、冬瓜とうがんを水ぶくれにして、このしろの袷を着せて、オホンとやらかすと、丁度あんな工合」
ちよつとこのしろに似て、それよりも小ぶりな魚で、つねには肉が痩せてゐて、とてもたべられさうにはない魚だが、秋に入ると、脂がのつてふしぎに味が出てくる。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)