魚刺やす)” の例文
その感じは、少年の頃魚刺やすをもって海の底に潜りながら魚を探しているうちに、不意に岩穴の奥に大きい魚を見付けた時の気持に似ていた。
雪後記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
此の頃のやうに入学試験の準備などに追はれる心配もなく、毎日のやうに朝飯をすますと、もう真ぐに魚刺やすと水眼鏡とを持つて海へ出かけて行くことに決つてゐた。
真夏の日本海 (新字旧仮名) / 中谷宇吉郎(著)
この頃のように入学試験の準備などに追われる心配もなく、毎日のように朝飯をすますと、もう直ぐに魚刺やすと水眼鏡とを持って海へ出かけて行くことに決っていた。
真夏の日本海 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)