“鬼箭”の読み方と例文
読み方割合
おにや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うのは、あの鬼箭おにやですが、それがクリヴォフ夫人を吊し上げて突進し、さてそれから突き刺った場所と云えば、やはり、あの同じ門でした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その刺叉形さすまたがたをした鬼箭おにやが、かと棧の間に喰い入っていたので、また後尾の矢筈やはずに絡みついている彼女の頭髪も、これまた執拗に離れなかったので
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは、全長三尺もあるフィンランダー式(上図参照)のもので、火薬を絡めた鬼箭おにやを発射して、敵塞に射込み、殺傷焼壊を兼ねるという酷烈な武器だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)