“鬼丸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おにまる50.0%
きがん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「伯耆の安綱といえば古刀中の古刀で、大同年間の人だ、名刀鬼丸おにまるを鍛えた刀鍛冶の神様と言われる大名人だ、伯耆の安綱がそんなにザラにあって堪るものかい」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
粟田口國綱あわだぐちくにつなと云う名剣が此の金森家にございます。これはその北條時政ほうじょうときまさ守刀まもりがたな鬼丸おにまると申します名刀がございました、これと同作でございまする。かの國綱の刀の紛失ふんじつから末が敵討かたきうちになりまする。
市川鬼丸きがんという上方かみがたくだりの若い役者がいて、唐茄子屋とうなすやという、落語にもよくある、若旦那やつしが、馴れぬ唐茄子売をする狂言が当って、人気が登って来たが
千歳座は訥子とっし鬼丸きがん、猿十郎、源平の一座で第二流の芝居を興行し、中村座は荒太郎、仙昇、多見丸などの上方俳優で興行していたので、いわゆる大芝居は歌舞伎と新富との二座に限られた形で
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)