首級なまくび)” の例文
その闇を背後にして、明るい窓外に向き、一つの男の首級なまくびが、頼母の方へ顔を向けているではないか。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、すぐに続いて、今度は女の首級なまくびが一個、ユルユルと闇から浮き出して来、窓へ近寄り、頼母の方へ正面を向けた。やはり眼を閉じ、口を食いしばり、額へ乱れた髪をかけていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)