飛鞭ひべん)” の例文
秀吉は、呵々かかと笑い捨てて、早や飛鞭ひべん遠くを指していた。疾駆する馬の背から、折々陽脚ひあしを仰いだ。刻々の寸時も惜しまれているらしい。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)