風流事ふうりゅうじ)” の例文
「遠慮なく、幾日でもいたがよい。この小松谷は、むかし平ノ重盛卿がおられし跡。いたら、覚一は、琵琶なと抱いて、燈籠とうろう大臣おとど風流事ふうりゅうじなどしのぶもよかろう。とまれ、わが家と思うて、遊んでいやい」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)