顔色かお)” の例文
旧字:顏色
貸して苦しくないと御聞済おききずみになったから、今日その御金を請取うけとりたいと云うと、奉行は不審をいだき、ソレは何時いつの事だか知らぬがマダそのすじから御沙汰さたにならぬと妙な顔色かおして居るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
乃公おれのいない後で、教会の牧師がかわった。今度の牧師は若い。二十七だという。眼鏡を掛けて、顔色かおの青白い、ひょろりとした男で、甘い菓子と若い女の子が好きらしい。今日は夕飯にばれて来た。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)